シーホースとナッツ

父親目線で、長女「きなこ」と次女「あんこ」の子育ての記録や思ったことなどを書いていきます。

「育児ストレス」の問題について

昨日の「すくすく子育て」を見ました。
今回のテーマは「育児ストレス」。
この間の「産後クライシス」といい、そういうことを
テレビで取り上げてくれるようになってきている
というのはとてもありがたいことだなぁと思います。
個人的にも、ちょうど2日前のことですが
『子育てハッピーアドバイス』でイラストを
担当されている、太田知子さんのブログで読んだ
”イライラしてしまうお母さん”へのメッセージに
いろいろと考えさせられていた所だったので、
とてもタイムリーな話題になりました。

僕は「すくすく子育て」という番組が大好きです。
となりの子育て」が終わってしまった今、
そういう情報を発信してくれるテレビ番組として
めちゃくちゃ応援してると言っていいくらいです。
そして今回のゲストはおなじみ大日向雅美さんと、
精神科医の香山リカさん。
お二人ともとても素敵なアドバイスをしてくれたし、
何とかお母さんの気持ちを軽くしてくれようという
番組からの思いもひしひしと伝わってきました。
でもそれがわかるだけに、余計に何か
歯がゆさのようなものを感じてしまうのです。
「そこで話を終わらせないで…!」というような。

やっぱりこのことは、お母さんの気持ちの問題で
済ませてしまってはいけないような気がします。
「お母さんは本当にいつも頑張っていますね」とか
「この大変さはいつか終わりが来ますから!」と
いうような言葉で励ましてもらうことは、もちろん
それすらももらえない状態で一人苦しんでいる
お母さん達にとってはすごく救いになるでしょう。
でもそれだけでは次につながらないというか、結局
またどこかで新たに「つらい思いをするお母さん」が
生まれてしまうことは止められないのではないか。
つまり”対処療法”にしかなっていないのではないか。
という思いがあるのです。

もちろんそれでも何もないよりはずっといいですし、
番組の方向性としてこれ以上踏み込んだ話に
持って行くのは無理なんだろうなぁとは思います。
ただやっぱり個人的には、そもそも
「子育てで苦しみすぎるお母さんを作らない」
という考え方になってほしいし、できることならば
そういう社会を目指すには…というような方向に、
何とか議論が行って欲しいのです。

別に子育てに関して、何一つストレスのない状態を
作れと言っているわけではありません。
そんなことを言うなら子どもなんて育てないことしか
そもそも方法はないですし、きっとお母さん達だって
子どもを持とうと思った以上はある程度のことは
覚悟の上なんだろうとは思っています。
でも実際は、その限度をはるかに超える負担が
お母さんにかかってしまうから、現実に色んな問題が
起きているんじゃないかな、と思うのです。
そこが行き過ぎないように、ほどほどで済むように、
精神論ではなくてもっと実質的なサポートが
周りからさしのべられることが、必要な気がします。

あれだけみんながストレスを抱えていて、それが
ちっとも改善されずにずっと続いている根底には
やっぱり「子育てはつらいのが当たり前」という
世間全体の考え方があるのでしょうか。
実は個人的に、子育て環境が良くならない要因には
゛電車でベビーカー論争゛に代表されるような
「当事者でない人達の無理解」という部分と、
もう1つ「先輩たちの呪い」という2つがあると
勝手に仮定をしています。
1つめは、子育てに関わっていない人にとって
それは無関係なことで、配慮するに当たらないという
想像力の足りなさから発生するもの。
その発信元は主に男性(一部夫も含む)でしょうか。
そして2つめは、先に子育てを経験したお母さん達の
「私達もしんどかったんだからお前達も苦しめ」
というような、呪いのような気持ちの連鎖です。
まさかそこまでないまでも、自分の育児が終わった
先輩たちが゛当事者゛ではなくなってしまうことは
おそらくあるんだろうとは思います。
さっさと忘れてしまいたい嫌な思い出というか。
そういったもののせいで、いつまでたっても
お母さんの立場は良くなっていかないし、
何となく孤立しているというか
弱い者イジメ的な立場に追いやられてしまって
いるのでは?と考えているのです。
実は以前に「MAMApicks」というサイトで
読んだ記事からそんなふうな想像をしたのですが、
だとしたらこれは結構根深い問題なのでは…
という気がします。

あまり゛社会の問題゛と文句を言っているばかりだと
じゃあお前が何とかしたらどうだ!と
どこかからかお叱りを受けてしまいそうですが、
実際僕なんかが社会に対してできることといえば
せいぜい選挙に行くことくらいです。
でも一体誰に投票したら、自分が思い描く社会に
してもらえるのかも全然わからないし、
それをどうやったら調べられるのかもわからない。
だってテレビを見ていたって
政治家は安全保障がどうだとか、
消費税がどうだとかいう話しかしてないし、
子育て支援の話は「近いうちに解散します」とかいう
話題の後には全然出てこなくなっちゃったし。
それはお前の努力不足だろうと言われれば
きっとそうなのですが、じゃあ果たして
それと同じことを、今まさに子育て真っ最中で
身も心もボロボロのお母さん達に言えるでしょうか。
そう考えると、やっぱりどうしてももっと明確な
外からの助けが必要なんじゃないでしょうか。

番組内で大日向さんが、「上の世代も助けたいと
思ってる、でもどう声をかけたら良いかわからない」
というような趣旨のことをおっしゃっていましたが、
あえて暴言を言うならばそれに対しては
「先輩なんだからそっちから歩み寄ってください!」
という気持ちになってしまいます。
もうどんどん口が悪くなりますが、
「こっちから悲鳴をあげにくい雰囲気を作ったのは
上の世代の皆さんじゃないんですか!?」みたいな。
すごく勝手なことを言っているかもしれません。
でも今の状態はあまりにも当事者側の負担が
多すぎるように思えてならないのです。

あと番組中、仕事ばかりで子育てに参加しないことを
奥さんから不満としてぶつけられた旦那さんが
「もっとがんばります」みたいに言っていましたが、
朝5時半に家を出て12時に帰るような仕事をしていて
さらにそれ以上なんて、明らかに頑張りすぎですよ。
逆にそんなに働いていて、奥さんも仕事をしていて、
そこまでしないと生活が成り立たないなんて
この世の中おかしいよ!って言ったほうが
いいんじゃないでしょうか。

この記事は100%僕のグチですし、家でヨメと2人
テレビに向かって文句を言うだけもいいのですが、
せっかくこういうブログをやってるからには
もしかしたら1人くらいは「言いたくても言えない」
と思っている人に共感してもらえることが
あるかも知れない、という思いで書いてみています。
もっともしかしたら、こうやって言い続けることが
「当事者にとても近いけれど当事者ではない人」
である自分の立場としてできる、役割の1つに
なるかもしれないという思いかもしれません。
というより単純に、苦しんでるお母さんを見るのが
つらいんですよね。

うちのマンションの周りにも、毎日のように
子どもに対して大声で怒鳴ったり、
一度怒り出すと30分でも1時間でも
永遠と怒りつづけているお母さんとかがいて、
そういう声が聞こえてくる度に
何とも言えず悲しい気持ちになります。
お店に行っても、子どもに対してとても強い調子で
話しているお母さんは何人も見ます。
そんな先輩お母さんたちを見るにつけ、
うちのヨメにああいうふうになってほしいとは
決して思わないですし、やっぱりお母さんには
なるべく笑っていてほしいなぁと思うのです。
子どものためにも。

そしてそんな、いつかは親になる次の世代に
「育児はしんどいよ」というアドバイスよりも、
「子育てって楽しいよ」というメッセージを
できたら伝えてあげたいですよね。