シーホースとナッツ

父親目線で、長女「きなこ」と次女「あんこ」の子育ての記録や思ったことなどを書いていきます。

行けました。

先週、結局結論が出ないまま
持ち越しになったきなこの幼稚園拒否問題。
今週ついに結論が出ました。
というか、夏休みが終わりました。

先週末までの不安定さはなくなったものの、
相変わらず「幼稚園行きたくない」という
意志は固かったようで、それがいよいよ
表面化したのが夏休み最終日の木曜、
休み中に幼稚園から出されていた
毎日の天気や取り組んだことなどを書き込む
課題の記入の件で。

数日前からそこにスタンプを押す作業が
完全に止まってしまっていて、
それの理由がどうやら「もうすぐ休みが
終わるのを実感してしまうから」というもの。
一番下に休み中にあったことを写真で貼る、
という工作までは楽しんでできたものの
スタンプの方はかたくなに拒まれていました。

そこで最終日、妻が一計を案じ出したのが
この日突然きなこ本人がやりたいと言ってきた
「着せかえアプリ」を遊ばせる代わりに、
課題をしっかり終わらせること。

子どもに安心なiPhoneアプリ その4 [女の子向けの着せ替えアプリ]

この話にばっちり乗ってきたきなこ、
あっさり最後までスタンプを終わらせました。
さらにこのアプリ、全4キャラのうち2人分は
有料コンテンツなので、ここの鍵を外すことを
翌日の始業式の交換条件にできれば、
ずっとわだかまってきた問題も一気に解決
するかのように思われたのでした。
しかしいざ帰ってから本格的にその話を振ると、
「幼稚園はヤダ!他のお手伝いとかがいい!」
と、まさかの完全拒否。
お手伝いなんかでは鍵を開けるわけには…と
こちらも譲らないまま、交渉は平行線になって
しまいました。

そんなきなこが態度を軟化させたのが、
その日のお風呂でのこと。
またもいったん結論を先送りにして
普段通りにやることをこなしていた中、
お風呂で1学期中の幼稚園でのことを
振り返って会話している間に本人の口から
「アプリやる代わりに幼稚園行くのでいいよ」
との発言が。

どんな心境の変化があったかはわかりませんが、
そっかじゃあ明日は始業式がんばって
帰ったらアプリで遊ぼうね!ということで
その日を平和に終えたのでした。

これほどあからさまにご褒美で釣って、との
思いもないわけではありませんでしたが、
これまでの本人の反応を見る限り
とにかく一度行ってさえしまえば本人を縛る
心のハードルは一気に取り去られるような
感じがしていたので、理由は何であれ
行けることが大事だとの判断でした。

そして明けて始業式当日。
起きて早々、昨日ケガをした腕のかさぶたを
「これを皆に見せられないから行きたくない」
とのこと。そして再び飛び出した「やっぱり
アプリやるのは他のお手伝いがいい!
幼稚園に行くのはイヤ!」
一夜の間に、また元に戻ってしまいました。

そこからは延々交渉が続きます。
行きたくない気持ちをいくら受け止めても
同じ主張を繰り返すばかりなので、
お手伝いではアプリの鍵は開けられないこと、
幼稚園は半日、式がある程度で終わること、
徒歩じゃなく自転車で送ってあげることを
こちらから提示しても、全く意思は変わらず。
パパだって毎日イヤなのに会社に行くのは
そうしないとお金がもらえないからで、
お金がなければアプリもできないしテレビも
見られないしご飯も食べられないんだと
理詰めで説明してもやっぱり変わらず。
お手伝いをやるからと繰り返すので
鍵を開けるんならお手伝いじゃなくて
ままがいつもやってることを全部代わりに
やるくらいじゃなきゃダメだと
具体的にやることを並べ立てると
「そんなにできない」といよいよ泣き出す。
いったんクールダウンしようが、
妻にバトンタッチしようが全く揺らがないまま
時間だけが過ぎていき、結局そのまま
登園期限の時間を超えたところで終了。
幼稚園には休みの連絡を入れました。
僕は敗北感で泣きそうになりながら
普段の30分遅れで会社に行きました。

2学期は運動会があるので、毎日それの
練習があります。クラスメイト達がどんどん
内容を覚えていく中、行けない日々が続けば
みんなとの差は広がるばかりで、
ますますハードルは上がってしまうでしょう。
その差を埋めるようなケアを果たして幼稚園は
してくれるのだろうか。
そんなことをグルグル考えながら、電車内で
無理矢理気持ちを切り替えるのでした。

妻とは「アプリのことは絶対に譲らないこと、
もう今日は休みの日ではないのだから
それ相応に家のこともやらせるし、
テレビをダラダラ見せたりもしないし、
ドリル等にも取り組ませること」を話し合い、
それを実践してもらっていた、夕方のこと。
「幼稚園行く発言出た」との連絡が。

規律正しい生活に、一日で音を上げたのか
それとも朝の話がようやく効いてきたのか
はたまた意気消沈の我々に気を遣ったのか、
心境のほどはわかりませんが
とにかくアプリの鍵の解除を交換条件に、
次の日の幼稚園には行くという約束を
取り付けてくれました。

そこからはもう逆戻りもなく、
翌日の朝もむしろ出発するずっと前から
「もう園服に着替えちゃっていい?」と
自分から言い出すほど。
そして笑顔で出発、そのまま元気に
一切不満も不安な様子も見せることなく、
教室に入っていったのでした。

半日の後、お迎えでも満面の笑顔。
帰るなり既に用意してあった
課金済みのアプリで気の済むまで遊び、
その後も特に雲行きが怪しくなることもなく
今日も「明日からも幼稚園行けるよ」発言。
もちろん間にはいつも通りのわがまま、
ブチ切れ、大泣き、いろいろとありました。
ただ幼稚園に関しては完全にこれまでとは
全く違う反応をするようになりました。

これから先、ずっと時間が経ってから
「あの時は何だったのか」を本人の口から
聞かせてもらえるかもしれません。
本人の心の動きは、本人にしかわからないし
本人にだってどれだけわかっているか。
ただ今は、とにかく行けるようになったことを
素直に喜びたいと思います。

何週間も僕の心にわだかまっていたものが、
ようやく解けました。