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シーホースとナッツ

父親目線で、長女「きなこ」と次女「あんこ」の子育ての記録や思ったことなどを書いていきます。

3歳児の頭の中。その1

相変わらず子どもの世話以外、これといって
何もすることなく過ぎた3連休、最終日の夜。
久しぶりにヨメと深夜の会議をしました。

これまでも2人の間で何か問題が生じるごとに
自然発生的に話し合いの場が持たれ、
それによって幾度となく軌道修正しながら
ここまでやってきた我々でしたが、気づけば
あんこが生まれてからはそれが一度もできて
いませんでした。

今回きっかけになったのは、ここのところ続く
きなこのあんこに対するおちょけた態度。
要するに「ちょっかいを出す」という感じで、
手荒く体を触ったり、バカにしたような声で
名前を呼んだりと、そんなことを1日の間に
何度もやるので、それがヨメにとって大きな
イライラの素になってしまっていました。
そんなきなこの謎の行動の理由がわかったよ、
というのが話の始まりでした。

ただ実は本題はそのことではなくて、
あんこが生まれて以来、子ども2人の面倒を
同時に見なければいけないヨメのストレスは
いわば常に表面張力ギリギリの状態で、
それがきなこに向かってしまっているのが
見ていて痛々しいほどだったので、日頃から
何とかしたいと僕が思っていたからでした。

2人目の子どもが生まれる時というのは、
もう宿命なのかもしれませんが
やはり上の子がかなり不安定になります。
これまで独り占めできていた母親がすっかり
下の子の世話にかかりきりになるわけで、
そんなの心穏やかでいられるはずありません。
加えてあんこの繰り返される泣き声には
きなこも相当ストレスを感じているようで、
そのせいもあってか問題行動も多くなり
またヨメにイライラが加算される状況です。

そんな一触即発な様子の2人を見て
また僕がいたたまれない気持ちになり、
何とかヨメの負担を少しでも軽減しようと
きなこの相手や家事を買って出るものの、
結果こなさないといけない作業に忙殺され
余裕がなくなって今度は僕がイライラ、
僕が不機嫌になるのを嫌がるヨメが
気遣いを僕の方に向けることでまたまた
きなこを気遣う余裕がなくなりイライラ…
という、悪循環というかむしろ家族全員が
それぞれにストレスを回し合っているような
あまり良くない日々が続いていたのでした。

今回の話し合いで、その状況をお互いが
再確認し合い、そもそも圧倒的にリソースが
足りてない前提がある以上、ある程度は
「しょうがない」と思って取り組もうという、
思えばやる前からわかっていたことを
改めて思い出すような結果になりました。
できないことはできないと割り切って、
できなかったこともできなかったからと
悔やむことなく、受け入れる。
あんこが生まれる前には
「じゃなきゃ絶対無理だよね」と
わかったつもりになっていたことが、
何となくここへ来て一番大変な時期を過ぎ、
もうちょっとこなせるような気分に
なっていたのかもしれません。

子ども達には悪いけど、我々にできることは
これで精一杯だし、もう毎日が修羅場だし、
親として毎日ニコニコ笑ってこなせるような
精神的余裕などどこにもない。それが現実。
せめて家族全員が健康で、子ども2人が
飢えることなく育っていけるぐらいが
今の僕らにできる精一杯なのだと自覚して、
もうしばらく持ちこたえていくしか
ないんだろうと思います。
それを思い出せただけでも非常に有意義な
話し合いでした。

そうそう、話のきっかけになった
きなこの「おちょける」行動の理由。
実はこれまでにも、何度か本人に
「どうしてそういう風にするの?」と
聞いてみたことがあるのですが、ただ
「やりたい気分だったの!」という
最近本人の中で大流行しているフレーズが
返ってくるばかりで、あまりはっきりは
わからないまままでした。
それがその日の夜、寝かし付けをしながら
ふと「もしかして笑わせようと思ったの?」と
聞いてみると、そうだと。

それで思い出したのが、これまでに何度か
きなこが目の前でおどけてみせた時に起きた
あんこが大笑いする、という出来事。
どうやら本人は、それを再現しようと
していたようなのです。
思い返してみると、あんこが寝覚めにワッと
泣き出した時などにも、さっと駆け寄って
そんな感じで乱暴にちょっかいを出したり
変な声掛けをしていたことがありました。
もちろんそんなことをしても逆効果ですが、
でも本人なりには泣いてしまったあんこを
何とかあやして笑ってもらおう、という
意図があったようなのです。

そのことがわかって、
「そっか。喜んでほしかったんだね」
と聞くと、再び深くうなずくきなこ。
「優しいね、ありがとうね。」と言うと
ものすごく嬉しそうな顔になりました。
繰り返される意味不明なおちょけた言動は、
3歳児の頭で考えた、妹思いの行動だったと
このとき初めてわかったのでした。

我々の2人のリソースは限られていて、
いつもニコニコしていたり希望を叶えて
あげたりする余裕などないのが現実です。
でもせめて、子どもの声に耳を傾けること、
子どもとの信頼を築いていくことだけは、
たとえいくら部屋が散らかっていようとも
いくら毎日同じような食事になろうとも
さぼっちゃいけないな、と思わされた
その日の出来事になりました。

そんなことがあった次の日の朝、
まさかの事件が勃発するのですが、
それはまた次の機会で。
続きます。