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シーホースとナッツ

父親目線で、長女「きなこ」と次女「あんこ」の子育ての記録や思ったことなどを書いていきます。

嵐は全く去ってなかった

激しい戦いの中で始まった幼稚園1週目は、
きなこ本人の突然の氷解によって
平穏のうちに終了したかと思われました。

1週間フルで通園しきって、ようやくの週末、
全員が肩の荷を降ろした土曜日のこと。
ストレスも相当溜まっているだろうと、
午前中に図書館とスーパーに連れ出しました。
その時は大はしゃぎして帰ってきたのに、
お昼を食べた後で妙に不機嫌になるきなこ。
幼稚園に行きだして以来、昼寝を全くしなく
なっていたので、眠気でもなさそうだし、
「まだまだ発散したりないんじゃないの?」
という話になり、再び3人で外出することに。

風が強き吹く少し寒いくらいの天候でしたが、
散歩がてら駅前の商業施設まで行き、
カフェで一息入れたあと、屋上にある公園で
本人の気が済むまで遊びました。
さらに帰り際も別の公園に寄りたいと言われて
ひとしきり遊んだ頃には、すっかり夕方。
さすがに満足したのか、遊び疲れたのか、
夕ご飯も終わるか終わらないかのうちに
お風呂も入らずパタッと寝てしまいました。

明けて日曜日。この日も朝から「お店行く!」
とはしゃいでいたきなこでしたが、
行く直前になって突然の発熱。しかも38.3℃。
この段階になってはじめて我々は、前日に
きなこがあれだけ不機嫌だったこと、
移動中急に抱っこをせがんだりしてきたこと、
そして夜あっという間に寝てしまったことの、
理由を知ったのでした。

そこから6日続けて、発熱は続きました。
毎日毎日朝は平熱くらいに下がるものの、
夕方になると再び38℃を超える高熱に。
火曜には病院で薬をもらってきたので
咳と鼻水は徐々に落ち着いていきましたが、
熱だけはどれだけ休んでも、同じくもらった
抗生剤を飲んでも収まることなく続きました。

せっかく幼稚園に行くことに前向きになれた
このタイミングだというのに、月曜からもう
全く行けない状態。この週はお弁当の練習が
始まることになっていましたが、それも毎日
念のため朝作ってはそのまま家で食べる日々。
さすがにこう続くと、土曜にあれだけ風が
強い日だったというのに外を連れ回したことに
責任を感じずにはいられませんでした。
夕方から夜寝るまで、そして寝てからも
朝まで高熱に苦しむきなこの姿を見て、
いけないことだとはわかっていても
気持ちがリンクしてしまって、こちらまで
苦しさで胸が締め付けられる思いでした。

しかも後悔は1度では済みませんでした。
木曜の夜から金曜の朝にかけて、
これ迄にないくらい症状が改善したのです。
夜は熱の波が引いたのか元気にはしゃいで、
発症後入れていなかったお風呂にも行けて、
ずっと鼻が詰まって苦しそうにしていたのに
朝の呼吸の音は普段と変わらないくらい
穏やかになっていました。

まだ完全に治ったという確証はどこにも
ありませんでしたが、この日は幼稚園に
行ってもらう決断を我々はしました。
もしこのまま丸1週間休んでしまったら、
せっかく行く気になっていたのに再びあの
バトルの日々に戻ってしまうかもしれない。
お弁当の練習を一回もしないで終わっては、
ただでさえ早生まれで苦労しているのに
周りの子たちとの差がますます広がって
しまうかもしれない。

それより何より、決め手になったのは
ここまで毎日どこにも行けず、症状のせいで
あまり機嫌がよいとは言えないきなこを、
べったりで看病しているヨメの気持ちが
もう限界ではないか、と思ったことでした。
幸いきなこ本人も、ためしに聞いてみたら
すっかり幼稚園に行く気になってくれて、
むしろ早く出発しよう!くらいになって
ノリノリで出かけていったそうなので、
本人自身も毎日家に閉じこもっている生活に
さすがに嫌気が差していたのかなぁと
ホッと胸をなでおろしていた、
そんな夕方のことでした。

仕事中の僕の所に、再びヨメから
「熱が出た」との連絡が。
矢継ぎ早に、「39℃行った」との報。
やっぱりまだ治ってはいなかったのです。
この日の夜は、食事もあまりとれず
パジャマに着替えさせるのすら一苦労で
何はなくとも寝てもらいました。

一度ならず二度までも、こちらの判断ミスで
本人に無理をさせてしまい、結果として
より症状を悪化させてしまったかもしれない。
さすがに自責の念とつらそうなきなこの姿に
僕ももう半泣き状態で床についたのでした。

明けて今日、薬も尽きてしまっていたので
小児科に追加の薬をもらいに行き、
これも本来なら金曜に幼稚園など行かず
病院に行っておくべきだったのではないかと
先生に叱責される覚悟で行き、
夕方になって7たび熱が上がってくることを
完全に覚悟して待っていたわけですが、
何故かこの日は一切発熱もなく、
平穏なまま一日を終えることができました。

本当にたまたま薬が効いたのか、それとも
自力で治し切ったタイミングが重なったのかは
わかりませんが、とにかくこれで明日もまた
何事もなく過ぎれば、長かったこの何度目かの
嵐も過ぎ去る日が来るのかもしれません。

嘘です。仮にきなこが元気になったとしても、
まだまだ嵐の日々は終わりません。
なぜなら今布団で寝ているきなこの横には、
昼過ぎから発熱したヨメがダウンして
一緒に寝ているからです。
むしろ妊娠中で免疫力が落ちているというのに
これまでうつされなかったのが奇跡ですが、
全く同じように38℃超の熱が出ています。

ここからまた1週間、いやそれ以上、
嵐の日々は続いていくのかもしれません。
いつか我が家に平穏が訪れるその日まで、
体の動く限りは立ち向かっていく所存です。