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シーホースとナッツ

父親目線で、長女「きなこ」と次女「あんこ」の子育ての記録や思ったことなどを書いていきます。

産後の問題のかなり難しい部分の話

思うこと

突然ですが、ネット上で僕が一方的かつ勝手に
「いいな」と思っている夫婦が二組いまして、
一組はこのブログでも何度も紹介している
アイナロハ」の渡辺さん夫妻、
そしてもう一組が「パパラボ」さんです。
何故そう思っているかというと、どちらも
「夫婦双方の意見がちゃんと見えるから」
なのです。

夫婦の問題(特に産後)の肝となるのが
「夫婦のコミュニケーション」だという話は
このブログでも散々主張してきました。
でもそのことを考える上での参考にしたい時、
夫婦どちらか一方の話だけを聞いていたのでは
なかなかわからないことが多いものです。
どうしたって個人の主観や想像が入るし、
「実は相手は全然そんなこと思ってない」
なんていうことも往々にしてあるでしょうし。

実はこのブログを立ち上げた時も、密かに
「一つの出来事を夫婦それぞれの視点から
語るような形にできたらいいな」なんてことを
考えていました。
まあ、実際にはヨメは出産のことで文字通り
「それどころでない」状態になりましたので、
どちらかというと2人を代表して出来事を
記録していく意味合いが強くなりましたが、
それでも極力独りよがりにならないよう、
大事な話は先に2人で話した上で書くように
気をつけていますし、特に重要な内容は事前に
ヨメにも見てもらってからアップしています。

その辺、「パパラボ」さんはちゃんとお二人が
それぞれの名前で記事を発表し合っているし、
渡辺さんに至っては産後の大変な時期に
わざわざ奥さんの気持ちをヒアリングして、
「夫サイド」「妻サイド」の両方の意見を
記事の中に並列させる凄技をやっていました。
それができるということは、つまりそれだけ
お互いのコミュニケーションが取れていて
信頼も構築されているということですから、
二組の情報発信のスタイルは
本当にうらやましい限りなのでした。


さて、前置きが長くなりましたが
今日の本題はそのうちの「パパラボ」さんの
とある記事を受けて、我が家でも産後のことを
いろいろと話し合いましたよ、という話。

きっかけはこの2つの記事です。

我が家の産後クライシス
男性がなかなかできない妻への寄り添い方

ものすごくかいつまんでしまうと、
奥さんが2人目の出産を前に1人目の時に
不満に思っていたことを夫さんに打ち明け、
夫さんはこれは難しいぞと思い悩むという話。
一連の記事を読んで、正直言って自分自身でも
「これは自分ではよくわからないなぁ」と
思いました。いかんせん「妻が」産後に
僕に対してどう思っていたか、の話ですから
もう直接聞いてみるしかないと思ったのです。

そして早速話し合ってみると、
やがてこの問題が思った以上に難しい話である
ということが分かってきました。
理由としては
1.実際に産後を経験してみないと気づけない
2.夫がいくら考えて対処しても想定しにくい
3.妻自身が認識できているかも定かでない
4.人によってはそもそも全くないかもしれない
という要素を持っているものだったからです。

一体どういうことかと言いますと、それは要は
産後の妻が夫に対して「羨ましい」と思う、
その感情の部分をどうするかという問題です。
出産から産後にかけて発生する負担は
夫よりも妻の方が多い、ということはもう
厳然たる事実ということでよいと思いますが、
だからこそ夫にはできる限り妻をサポートして
貰いたいところですし、どうしても無理な時は
何か別の形ででも埋め合わせをして貰いたい。
でも、どれだけ完璧にそれをこなしたとしても
まださらにその向こうに、「不公平感」という
大きな壁が待っているということなのです。

これは理屈でどうこうできることではないし、
どこにそれが発生するかはきっと本人にも
わからないことだと思います。そういう思いが
生じた時に、初めてわかる”感情”の問題です。
そして実際今回の我が家の話し合いでも、
この事例は見事に噴出をしました。

生後半年頃のこと。
その日はヨメが風邪を引いてつらい中、
僕は休むことなく普通に仕事に行きました。
ヨメは寝込みたいくらいのしんどさをおして
子どもの世話をし続けたわけなのですが、
しばらく後、今度は僕が風邪を引いた時
僕はがっつり寝室で寝込んでいたのです。
この時生まれた「うらやましい」という感情、
それをヨメは今もはっきり覚えていました。

いや、うらやましいという言い方はかなり
ヨメなりの気遣いが含まれていると思います。
実際は「ムカついた」で正解なのでしょう。
当時僕自身を振り返ってみると、恐らくその日
何かしら休むわけにもいかない仕事があり、
ヨメはそれまで比較的症状の重くない風邪を
長く引き続けるパターンが多かったので、
多分大丈夫だろう、と思っていたのでしょう。
本当にしんどかったら連絡もらえば早退すれば
いいやくらいな気持ちだったんだと思います。

実際、ヨメとしては休めない仕事があることは
理解をしていたし、そもそもいくらつらくても
「早退して」なんて頼めるようなタイプでは
元々ないし、僕が寝込んだ日にしても
しっかり休んで早く治してもらわなきゃだし、
子どもにうつしてほしくないし…ということで
理屈では納得させていたそうです。
だからといって感情の部分までどうにかできる
話ではない、ということなわけです。
しかもそれは2年近くたった今でもそれだけ
しっかり思い出せるくらい、強い思いだったと
いうことなのでしょう。

予測もつかないし事前の対処もしようがない、
夫がいくら理屈で考えてもわからない。
つまり解決法がないのに、確かにある問題。
いや全くそんな感情を抱かない人ももちろん
中にはいるだろうから、あるかないかも
後になってみないと本人にもわからない問題。
そして本人自身が「理屈には合わないこと」と
わかっていればいるほど、なかなか相手には
切り出せず、飲み込んでしまいがちな問題。
どうやらそういう厄介なものだということが
話し合いの中でわかってきました。

なおヨメが考える対処法は、少なくとも
「話を聞いてもらう」こと、もっと言うと
「共感してもらう」ことで、少しでも
生じたストレスを”分かち合う”ことが
できたのではないか、ということでした。
ただ産後のその時点では明確に言葉で説明が
できたかどうかもわかないし、そもそも
感情の問題を感情に任せて伝えたところで
相手にも反発を招く可能性があるものだから、
それは後々になってしまっても構わないので
冷静に、事実としてこういうことがあったんだ
と話せるだけでだいぶ違うのではないか、と
説明してくれました。

実際、今回パパラボさんの記事があって
夫婦で話し合わなかったら辿りつけなかった
ことだったし、(実は上の話は過去にチラッと
聞いたことがあったのに、ちゃんと腹を割って
話せたのは今回が初めてでした。)
夫の側も「そういうことがあるかもしれない」
と思って、相手に聞いてみる姿勢が必要かも
しれません。禍根を残したくなければ。

というより夫の皆さんは、もしも奥さんから
「実は産後こんなことを不満に思ってた」
なんて話を打ち明けられたとしたら、むしろ
喜んでいいことなんじゃないかと思います。
言うことで仲が悪くなるリスクを犯してまで
そんな話してくれたということは、
これから先もっと2人の関係を良くして
いきたい、まだ2人の関係を諦めたくないと、
奥さんから思ってもらえている
証拠なわけですから。