シーホースとナッツ

長女「きなこ」と次女「あんこ」の子育て中に考えたこと、の保管場所。

育児の閉塞感と「ハレの日」の重要性

昨日は天候のせいか、朝から体調が悪く
気分も何だかふさぎ込んでしまいました。
思えば最近は、週末になるとかえって疲れる、
という日々が続いているような気がします。

平日につきっきりでムスメの面倒を見ている
妻のストレスを、ちょっとでも軽減しようと
土日はなるべく家のことと子どものことを
(といっても100%には程遠いですが…)
やろうとするので、実際休みの日は
あまり休みの日ではなく、平日と週末は
それぞれ「主に外の仕事をする日」と
「主に家の仕事をする日」くらいの感覚です。

特にムスメと二人きりで接する時は、常に
「目が離せない緊張感」の中にいる訳ですし、
普段あまり構ってあげられていない分
どこか「張り切って」しまうのでしょう。
それなりに高めのテンションで遊んであげたり
するので、あとでドッと疲れがきます。

…とここまではただのグチで、もちろん
織り込み済みでやっていることですし、
おおよそ子育て中の人なら誰でも負っている
負担なわけですから、殊更そのことについて
言うつもりもありません。
それに今回「気持ちがふさぎ込んだ」のは、
そことは微妙に違う所に理由がありました。

いまいち上手く説明できないのですが、
要するに何というか「パーッとしたい!」って
思っちゃったんです。
あまりにも毎日が何にもなさすぎるというか、
最近気持ちがグッと盛り上がる機会が
全く見当たらなくなってるなぁと。

思えばムスメが生まれて一年半あまり。
新生児のうちはバタバタ過ぎて
そんなことを考える余裕もなく、その後は
「座った!」「立った!」「誕生日!」と
何だかんだ「喜びイベント」が続いていたのが
ここへ来て、ずいぶんと落ち着いてきちゃって
いる感じなのです。

来る日も来る日もお世話と家事と仕事の日々。
せっかくの夏休みも、特にどこへ行くでもなく
何とか暑さをしのぐだけで精一杯。
そんな停滞ムードが自分の中に少しずつ
たまってきていたんだと思います。それが
天候と体調不良とで表に出てきたというわけ。

夕方には気持ちも落ち着いてきたので
事の経緯を妻と話していたら、
「子どもの行事とかにやたら張り切っちゃう
親って、そういうことなのかもね」という
ことを言われて、なるほど!と思いました。
要するにそんなことでもないと、
テンションを上げる機会がないんですね。
昔から言うところの「ハレの日」みたいな
イベント事に、思いきり乗っかることで
普段の面白くもない日常のうさを晴らす。
きっと日本古来のそういう習慣を、誰もが
意識するしないにかかわらず活用しながら、
気持ちをコントロールしてきたのでしょう。

中でも子育てというのは、日々の変化は
すごくゆっくりだし、別に頑張ったところで
承認欲求が満たされるものでもないしで
とかく停滞感や閉塞感を感じ易いものだから、
余計にそういう発散材料が必要に
なってくるんじゃなかろうかと思われます。

その辺の育児の恐さを肌で感じていたからこそ
「あまり捕らわれ過ぎないように、他に
もう一つくらい拠り所を作った方がいいよ」と
ことあるごとに妻に説いてきた、自分自身が
気づけば時間に追われ、たとえ時間ができても
別に特にやりたいことも思いつかない。
そんな割と危険な心理状態に、いつしか
なりかけていたようなのです。

そんなわけで昨日は、急遽晩ご飯を
スーパーで買ってきたお寿司にして、
本当にささやかに「パーッと」やることで
いくらか気持ちを立て直したのでした。

何しろ「育児」は長丁場。
今後20年くらいのスパンで、
途中で燃え尽きてしまうことなく
モチベーションを保ち続けて行くためには、
いったいどのくらいのテンションで
日常と向き合っていったらいいのか。
そしてどうやってうまく、「ハレの日」的な
気持ちが盛り上がる要素を取り入れていくか。
そんなことを今後二人で話し合っていく
必要性を感じつつ、ひとまずは
今回のことをブログにしたためて
わずかばかりの承認欲求を満たすのでした。