シーホースとナッツ

長女「きなこ」と次女「あんこ」の子育て中に考えたこと、の保管場所。

『夫婦のワークライフバランス』から考えたこと

昨晩は、Twitter上で開かれている
ワークライフバランスがテーマのイベント
恥ずかしながら参加させて頂きました。というのも
今週のテーマを自分で提案した立場だったもので、
「ちょっと覗ければいいや」という訳にもいかず
思っていた以上にしっかり参加してしまいました。

でもおかげで皆さんのいろんな意見に触れることが
できたのと、一夜明けて妻と今回のテーマについて
たくさん話ができたのは大変良かったことでした。
その妻との会話の中で、一つ大変納得することが
二人の間に出てきましたので、それをこの場で
まとめてみたいと思います。

話のテーマは、「夫婦のワークライフバランス」。
わが家の場合は共働きではないので、必然的に
「ワーク」と「ライフ」のバランスを考える場合
夫婦2人をまとめて考える必要があります。
ちなみに本当の定義は判りませんが、便宜上
収入を得るための活動(=つまり仕事)をワーク、
それ以外はライフ(例えば家事や育児)として
ここでは話を進めます。

まず、仮に夫婦2人を「リソース」(小難しいですが
要するに人的資源=労働力みたいな意味)とし、
仕事と家事・育児を「タスク」(これまたですが、
要するに「やらなきゃいけないこと」の意味)
というふうに考えた時、アイナロハ渡辺さんの
お知恵を借りると、リソースは2人合わせて2、
対してタスクは仕事・家事・育児がそれぞれ1で
合計3ということになります。(下図参照)
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つまり、夫婦二人の家庭で子どもを育てる場合、
それだけでもう目の前のやらなきゃいけないことと
やれる人員のバランスが取れていないんですね。
ちなみに「仕事と家事がどっちも1なのは解せん!」
とか「オレの仕事は1どころじゃねぇぞ!」
みたいな話は、ここでは一旦置いといてください。
話をわかりやすくするために単純化しています。

ということで、上の図のようにバランスが取れて
いない状態ではいずれ家庭は崩壊しますので、
何らかの手を打たないといけない訳です。
その辺りのことをいろいろと考えてみました。

<1.「リソース」を増やす>
夫婦二人だけで全てをやろうとするのではなく、
いろいろな人の手を借ります。例えば実家の両親。
近所の人たち。はたまた2人目だったら上の子でも。
昔だったらこの辺りは自然と手に入れられるもの
だったのかもしれませんね。
でもわが家のように、夫婦どちらも実家から離れて
初めて住む土地で出産とかしてしまうと、
実質何一つ頼れなかったりします。
ネコの手も借りたいくらいですが、残念ながら
うちのネコはかけらも手伝ってはくれません。
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あとは頼れるものといえば公的な支援になります。
正直これにはとても期待をしていました。
少子化対策」の名の下に、さぞや手厚い支援が
差し伸べられるものと思っていたのに、
実際はビックリするくらいの肩すかしだったことは
以前にも書いた通りです。

<2.ライフの方の「タスク」を減らす>
もし誰の助けも得られないとなると、今度は逆に
「やらなきゃいけないことを減らす」方で
考えてみようと思います。
一番わかりやすいのは、「外注に頼る」方法です。
例えば家事だったら、料理はせずに宅配弁当にしたり
掃除だったら代行サービスを頼んだり。
育児もベビーシッターなど、要するに
お金に置きかえられるものをそちらに回して
自分たち自身の負担を軽くする方法です。
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これは実際わが家でもかなりやりました。
未だに料理は相当「やってない」部類に入りますし、
おむつも最初「布おむつで」なんて言ってたのを
すぐにあきらめて紙おむつに頼るようにしました。
結果もちろん財政事情は良くないですが、
そんなことを言っていられる状態でもないというのが
目の前の現実です。

<3.ワークの方の「タスク」を減らす>
これが今回のハイライトなんですが、
夫婦が共働きのご家庭なんかは特に、ここが重要に
なってくるんではないかと思います。
仕事というタスクが大きすぎて均衡が保てない場合、
夫婦どちらかが仕事量をセーブする、もしくは
やめてしまうケースというのはどうしても
存在するのではと想像されるからです。

オランダのようにワークシェアが発達していて、
育児中は「夫婦2人合わせて1.5人分」だけ働いて
残り時間をライフに割り当て、子どもが手を離れたら
またフルで働く、というような方法がとれれば
一番いいのでしょうが、残念ながら日本では
そういう働き方の選択の幅があまり広くない。
特に正社員はフルで頑張らないとキャリアにマイナス
みたいな場合があるので、一時的なセーブというのも
大変難しい。となるとどちらか一方が、
何らかの形で調整をはかっていくしかない。

それが現実には「出産」と直結する女性の側が
対象になるケースは必然的に多いように思われるし、
その時に果たして本人が望む形で調整できているのか
「やむにやまれず」なのか、というのが他人事でなく
非常に気になってしまうわけです。

日本人の働き方の選択肢がもう少し多様で、
子どもを持つことがマイナスにならないように
社会が向かって行くこと。その重要性みたいなものが
今回二人で話していて痛切に感じたことでした。
さらにそれが、下の図のように夫と妻を
リソースとして単純に割り振る感覚で、
男女の差を意識しないでもいい状態になるまでには
果たしてどれだけ時間がかかるのかを思うと
かなり絶望的な気分になるのですが、
いつものノリで「考えないよりはマシ」と思って
今回がんばって画像付きでまとめてみました。
長くなりましたが終わります。
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